建設資材を取り扱う商社で働いていたのですが、とにかく勤務時間が守られない会社でしたね。兵庫県の労務に詳しい弁護士に相談を考えたほどです。求人票には8時から17時までの勤務となっていたのですが、実際には7時前には出社しなければ雷が落ちます。で、そんなに早く来て何をするのかというと「早朝会議」なる謎の打ち合わせをするのです。ここで1時間、前日の行動についてと当日の予定を発表し、何かあれば上の人間が意見をするというものです。ハッキリ言って何でこんなに早く出社しなければならないのか意味が分かりませんでしたが、創業当時からの伝統だと上司や先輩社員は疑問に感じるような素振りも無く普通にしていましたね。
で、終業時刻はと言えば17時に終わることはありません。顧客である小売店が19時~20時までやっている関係で、その時間までは会社にいなければならないのです。まぁたまに電話もかかっては来ますが、殆ど事務作業の時間と化していましたね。
こうして帰宅するのは21時前なので、実質14時間くらいは拘束されていることになります。これで貰える金はごく僅か。一応営業手当は出るのですが、リアルに一万円だけです。まぁ、こんな所で中高年になっても働く自分を想像できなかったので辞めましたけどね。本当の勤務時間は求人票だけでは分からないので、これ以降は希望する会社を朝や夜に見に行っています。
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