すべてが黒の絵に描いたようなブラック企業

すべてが黒の絵に描いたようなブラック企業

以前勤務していた企業は、まさしくブラック企業でした。
現在のように「ブラック企業」という言葉もなかったため、この会社の悪い労働環境が、クローズアップされることもなく、世間から目を向けられることもありませんでしたが、間違いなく社員は皆辛い思いをしながら働いていました。
サービス残業は日常茶飯事で、社長は残業すればするほど優秀な社員という考えで、毎日遅くまで頑張る社員を溺愛していました。
入社したらすぐにでも加入させる義務がある社会保険も、絶対に入社から3か月経過しないと加入させてもらえなかったり、残業する前には1度タイムカードを押してから、残業をするような会社だったのです。
福利厚生もイマイチで、社員に当たり前の権利として与えられているはずの有給休暇も、取得する理由を上司が納得できなければ、平気で却下されていました。
社員寮に入寮させてもらえるという約束で入社した新入社員に対しても、入社直前になって平気で「手違いで空いている部屋がなかった」というような会社だったのです。
何とかして欲しいと人事部に労務相談しても、「空いてないものは仕方ない」という開き直りの態度だけで、何の対応もしてもらえませんでした。
今思うと、ブラック企業の代名詞と言えるくらい真っ黒な会社でした。
あんな会社で2度と働きたくないと思うし、今思い出してもいい思い出が全くありません。

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