40代男性会社員です。私が新社会人になった頃に勤めていた会社でのことですが、まさに今で言うブラック企業そのものでした。残業は毎日のように遅くまでしており週に1~2回は終電で帰宅し、土曜日も休日出勤するような生活でした。月の残業時間は平均で100時間ほど、ピーク時には200時間を超えることもあり、体調を崩して倒れ、結局は辞めてしまいました。周りの同僚も同じような状態で、中には寝袋を会社に置いている強者もいました。正直な話、仕事をして給料をもらうのは社会人であれば当然というかも知れませんが、毎日夜遅くまで仕事をして自分の余暇に使う時間までも犠牲にしなければいけないのかずっと疑問でした。しかも体調を崩して復帰してもねぎらいの言葉も無く、逆に休んだことを攻められたことに腹立たしく感じていました。そんな体調不良が理由になるはずもなくボーナスは休みが多いと言うことで大幅に減らされました。因みに同僚の中にはそんな生活に嫌気がさして、ある時突然いなくなる者、胃潰瘍で入院する者、精神的におかしくなる者など、とても人間らしい生活ができる会社ではありませんでした。労務で信頼して相談できる人もいませんでした。今ではあの時に辞めていなかったらどうなっていただろうか?と考えると怖くなります。
著者について