若い頃に働いていた会社は、まさにブラック企業でした。
給料自体は普通よりも良かったのですが、バイトから社員に上がったとたん残業代がほとんどつかなくなりました。小さな会社ではなく、一部上場企業だったのですが…。
一応、パソコン上でタイムカードをつけているのですが、勤務実態には全く即していないものでした。
残業時間も尋常じゃないほど多くありました。全体の仕事が終わるまで、全員帰宅できないという暗黙のルールがあったためです。今よく言われる、過労死ラインは余裕で越えていました。私自身も体調が常に悪く、しんどい時期でした。
大きな企業だったので、労務関連の法律が厳しくなってきて少しずつ改善されていきましたが、多くの社員のサービス残業で成り立っていた会社なので、最終的に経営が傾いて会社が無くなってしまいました。会社が無くなる前に、残業代の未払いを請求して、数百万円もらった人はかなりいたようです。
今では、笑い話ですが二度とこんなブラック企業では働きたくないです。
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